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Rinny、アメリカの大学でアシスタントコーチ Rinnyがアメリカの北東部にあるとある大学で女子テニス部のアシスタントコーチをしてるお部屋。ちなみにトーナメントにも出場中。

男子テニス部(長文です)

本日はわざわざフロリダ州から入学した新1年生とテニスをしました。うちの大学は規模が小さくて学費の安さがウリ。なので遠くからわざわざ無名に近いうちの大学に来る事はまずありません。それを男子テニス部のコーチ(女子テニス部のコーチとは違う)がわざわざフロリダ州(アメリカ南東部)から連れて来たみたいです。
その新1年生はフランス人で2年前からアメリカに来てるみたいです。(実は名前を知りませんw)
男子テニス部のシーズンは春学期の3月~5月。彼がテニス部に入れば今のところは間違いなく彼がNo.1でしょう。仮に僕が男子テニス部に戻ったとしても、今はまだ彼のほうが実力は上です。(悔しいけど)

本日は僕と男子テニス部について。
2003年1月(春学期)に大学に入学した僕は男子テニス部のシーズンが春だとは知らずに適当に授業を登録しました。
テニス部では遠征や練習があるために午後は極力クラスを取らないのが良い事です。
それを知らずに午後も授業があった僕はいろいろと大変でした。しかし、この時に助けてくれたのが当時コーチだったグレッグ。大学入学してまだよくわからない時に彼がいろいろと助けてくれた助かりました。
2年生になると大学の事もわかったので特に問題はなかったのですが、諸事情によりグレッグがいなくなってしまいました。大学は一生懸命新しいコーチを探して、近所にすむとある人を探してきました。たしか名前はネイトだったような。「名選手は必ずしも名コーチではない」ですが、選手としてのネイトはすごい成績だったらしいです。ジュニアから世界を回っていて某会社とも契約していたらしいのですが、怪我により断念。すごく楽しみにしていたのですが、シーズンが始まるギリギリになってネイトがコーチを辞退したことを聞きました。そこで新コーチとして任されたのは、大学でテニスのクラスを教えてる先生(専門はバスケらしい)。その先生からしてみれば、最初の部活動のコーチ、右も左もわからず、選手もコーチも右往左往したシーズンでした。

3年生の時になると、男子テニス部にまた新たにコーチがやってきました。(3年の間に4人)
彼はイタリア系アメリカ人。仮にTコーチとしましょう。Tはめっちゃイタリア人のど真ん中をいってる陽気なおじさん。見た目は40後半から50前半だけど、実は60歳を超えてるらしい。
彼の指導を一言でいうと、「熱血」。
このコーチから「キャプテン」と「No.1」というありがたい称号をもらいました。なんと新聞にも載った次第です。
彼や自分を見て思った事は、今までテニスを習ってきたやり方が自分の教え方にすごい酷似してる事を。

僕は高井戸ドームテニススクールに高校時代通っていました。ここはコーチの質がものすごく高くて、簡単なのから難しい課題という、説明は難しいですがここの練習法がすごく気に入りました。特にY田コーチには大変お世話になって今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
反対にTコーチは30歳過ぎからテニスを始めて、かれこれ30年以上の経験があります。彼曰く、コーチの言われるがままを文句一つ言わずに実行してきたらみたいです。
僕はというと、理論的で理屈っぽいのですが、納得のいかないことがあると聞きます。「自分が今なんでこれをやってるのか」、「これはどのように役立つか」というのがわからないとやりたくありません。やっても身が入りません。テニススクール時代はよく聞いてました。Y田コーチは真剣に答えてくれました。というか、彼の説明が上手くてあんまり聞き返す事もありませんでしたがw

Tコーチは「自分の言うことが絶対。」これは今までの彼が習ってきたスタイル+自分の自信から来てると考えてます。これも1つの教え方でしょう。しかし、僕にはちょっと馴染めませんでした。テニスをまったく知らない初心者の方なら黙々と言われたことをやり続けていた事でしょう。しかし、僕はある程度の経験があります。自分なりのテニスの考え方もあります。だから、黙々とは実行できませんでした。
疑問や納得のいかない事があるとTコーチにその都度「この練習をすると何にいいの?なんでこれをやってるの?」などと聞きました。彼は「練習中に聞かれると他のプレーヤーの時間に迷惑がかかるから練習後に聞きに来なさい」とのこと。練習後に聞きに言っても「黙って俺の言う事を聞いていればいい。」との事。

選手とコーチの間には「信頼」が必要だと僕は信じてます。信頼は一朝一夕では出来ません。少なくとも僕は「黙ってついてくればいい」と言う人は信頼できません。人としては信用してますが、コーチとしては信頼できません。
僕は悩みました。自分はキャプテンという立場でみんなをまとめていかなくてはいけない。それに自分が男子テニス部を辞めるということは、他の選手のプレーする順番が一つずつ上がっていくのでみんなにプレッシャーが余計にかかる。
「我慢できるとこまで頑張ってみよう」と自分なりに答えを出しました。
コーチは常日頃から「俺のやり方が気に食わない人は辞めていいから。」と言ってました。
いろいろと葛藤はありましたが、悩んだ挙句シーズン第1試合の前日に僕は辞めました。僕が辞める悪影響以上に僕のわがままでテニス部を乱すわけにはいかない。僕にはどうしてもTコーチを信頼できなかったから。そこまで心が広くなかった。

僕が辞めて数日するとTコーチから「テニス部に戻って来いよ」
「はっ、あんなに{辞めたいやつは辞めていいから}と言っていたのに。なんで手のひらを返したように言うの?」
何回断ってもしつこく連絡してきました。ちょっと精神的に苦しかった。
Tコーチからのとあるメールに「それだけの才能があってテニスを辞めるなんてもったいない。」と送られてきました。才能がどれだけあるかは別として確かにテニスをやめるのはもったいないと思い、さっそくアメリカテニス協会に登録してトーナメント(日本で言う草トー)に出場することにしてようやくコーチから誘いもなくなりました。
しか~し、どこから聞いてきたかわかりませんが、Tコーチは僕は来年の春学期も学校にいるということを聞きつけてまた最近誘ってきます。

男子テニス部の人達からも「戻って来いよ。」と言われます。今日一緒に打ったフランス人からも「テニス部には戻らないの?」と言われます。
特に男子テニス部の連中からは「コーチはもうお前に何も言わないってよ、お前のしたい事をしていいって。熱血も抑えるって言ってたぞ。」と言われました。
どうやらTコーチは僕が彼の熱血漢に嫌気がさしたと思い込んでるらしい。ちゃんとメールでも違うと送ったんだけどな~。
僕がテニス部で自由奔放だったら他の選手の良い迷惑です。そんな日本でプレーしてる助っ人外国人並みの待遇いりません。(ちょっと味わってみたい気もするがw)それにTコーチの熱血漢ではなくて、ただコーチ観の違いですから残念!!(古)

なので今は女子テニス部のアシスタントコーチ、春はトーナメントに出てます。
長くなりましたが読んでいただいてありがとうございました。
男子テニス部 | 投稿者 Rinny 12:45 | コメント(2) | トラックバック(0)
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